売主必見!マンション買取で価格交渉する際の注意点とは?
「入居者が少なくて利益が出ない」「引っ越ししたいから手放したい」という方にとっておすすめなのが、不動産買取業者に依頼して売却する方法です。
スピーディにマンションを手放すことができ、尚且つまとまった現金を獲得することができます。そして、マンション買取を依頼する際、ぜひおこなっていただきたいのが価格交渉です。
買取価格交渉をするべき理由
数十年前であればともかく、現代は価格交渉が苦手、そもそもしたことがないという方がたくさんおられます。それでもマンション買取において価格交渉というのはしておくべきです。なぜなのか、この項目で解説していきましょう。
・マンション買取の価格は比較的安い
まず大前提として、不動産業者によるマンション買取の価格設定というものがそれほど高くない傾向にあるということがあります。その理由については明白であり、業者は買取ったマンションを転売することによって利益を出すので、あまりにも高い価格で買取ると赤字になってしまうからです。
業者による買取価格はおおよそ相場の6~7割の価格程度だと言われています。ですので、期待していたほどの価格にならないということがしばしばです。しかし、ここで諦めてはいけません。価格交渉をおこなうことによって自分の希望買取価格へ近づけることも十分可能であるからです。
・下手に出るべき理由は一切ない
多くの方が価格交渉を苦手としている理由は、相手に不快感を与えるのを恐れているからでしょう。こちらの要望を伝えることで相手に嫌な顔をされてしまったり、あるいは「ふざけるな」といったように罵倒や皮肉めいたことを言われてしまわないかと、嫌な結果が訪れるのを避けているのです。
しかし、マンション買取の際の価格交渉においてこういったことは気にしなくてよいでしょう。なぜならこちらは「マンションを売ってあげる側」だからです。
相手はオーナーである自分のマンションを買取ったうえで利益を獲得できる仕事をしており、それが成功しているかどうかは自分の判断にかかっているのです。それならば、少々価格をあげてほしいと頼んでも失礼には当たりませんし、それで文句をいったり態度を悪くする業者ならばこちらからお断りしましょう。
買取価格交渉をおこなうメリット
なぜ買取価格交渉をおこなうのかということですが、それは「得られるお金を増やすことによって、将来の選択肢に幅が生まれるから」です。
たとえばマンションを売ったお金で新居を購入しようと考えた場合、お金をたくさん持っている方がより良いマンションが買えるでしょう。自分の今後の生活をより良くしていくために、価格交渉という手段は非常に有効と言えます。
マンション買取価格交渉をする際のポイント
最後に、マンションの買取価格を交渉する際に覚えておくと有利に進めやすくなるポイントについて解説していきます。
・交渉をするべき会社を選ぶ
まず、価格交渉をする前に「どの業者に交渉を持ちかけるのか」を選ぶべきだということです。そもそも元の査定価格が低すぎたり態度が悪い業者に交渉を持ちかけたところでよい結果は期待できません。「この業者は交渉に応じてくれるか」どうかを見極めたうえで行動に移していくことをおすすめします。
・査定は複数の業者に出す
マンション買取の際の査定依頼は複数の業者に申し込みをおこなった方がよいでしょう。不誠実に感じられるかもしれませんが、法律的にもマナー的にも何ら問題はありませんし、向こうもこちらが自分以外の業者と話を進めていることを前提として動いています。
それに、複数の業者から査定を受けた方が「所有しているマンションがどのぐらいの価格で売れそうか」といったような基準価格を知ることができますし「ほかの業者だとこれぐらいの価格だった」といったような価格交渉の材料としても活用することができます。
・なぜ上げてほしいのかを伝える
価格交渉を持ちかける際はただ漠然と「上げてほしい」と伝えるのではなく「なぜ提示された価格では不満なのか」ということを、明確な根拠も添えて相手に伝えるようにしましょう。
たとえば、「この土地は今後成長が期待できるのでもっと高く買取ってほしい」「アクセス性の高さや築年数を考えればこの値段より高くてもよいはず」といったような理由をつけて交渉するのです。これならばこちらにも合理性があり、後ろめたさを感じずなおかつ相手の理解を得たうえで交渉を進めることができます。
まとめ
マンションの買取価格を少しでも上げたいのであれば、価格交渉はぜひおこなっておきましょう。これをするかしないかでも得られる金額が大きく変わってくることもありえます。